先月、デノンのヘッドホン、
フラグシップモデル、AH-D7200が
ついにリリースされました。
これを待っていた人、多いんじゃないでしょうか。
先代?のAH-D7000を7年ほど愛用している
dj Hideky kun にとても気になる存在です☆
というわけで、早速、試聴してきました♪
やはり、一番気になるのは、
AH-D7000と比較して、どう違うのか?
音質はどう変わったのか?
というあたりではないでしょうか。
ちなみに、試聴環境は、iPhone6sに
直挿しでの試聴です。
その前に、まずは概観ですが、
パッと見はAH-D7000にソックリであります。
大きな違いは、ハウジングがウォールナットに
変更された点ですが、個人的には
AH-D7000の方が好きですね☆
あと、ヘッドバンド部分に縫い目があります。
これもAH-D7000のように無いほうが好みですが。
持った感じは、AH-D7000より気持ち
小さい?!という程度で、重さも含め、
体感的には大差はありません。
ただ、頭にかけた感じは、AH-D7000の方が
しっくりくるといいいますか、なにか
頭頂部付近にあたる感じがして、少し気になります。
まぁ、このあたりは個人差あるかもしれませんが、
かけ心地としてはAH-D7000同様、かなり
良い部類に入るのではないでしょうか。
さてさて、実際に気になるその音質ですが・・・・・。
一聴して感じるのは、AH-D7000同様、解像度の高さと
適度なホール感と言いますか、音場感といいますか、
響きと言いますか、なかなか良い塩梅であります♪
ただ、エージング不足なのか、全体的に、どんな
ジャンルの音楽を聴いても、中高音寄りのサウンドで、
AH-D7000ほどの低域の量はありません。
昨今のハイレゾ対応機種の傾向にあるように、
AH-D7200も高解像度、スッキリ、淡麗味という
傾向のように感じられました。
流行の音?!と言ってしまえばそれまでなのですが、
エージングが進んでもこのままの音であれば、
はっきり言って、AH-D7000からの買い替えは
ありえないと言う結論になります。
また、新規でAH-D7200を買うくらいなら、
FOSTEXのTH610のほうを強くオススメします。
TH610のほうが全域でバランスよく鳴ってくれます。
解像度もいいですし、実売価格もTH610のほうが
2万円~2万5千円ほど安く買えます。
かけ心地もTH610の方がAH-D7000同様、
いい感じです。
インピーダンスも25Ωなので、iPhone直挿しでも
十分、音楽を楽しめます♪
っていうか、TH610欲しいな~なんて思っています♪
いずれにしても、AH-D7000に代わってAH-D7200が
新たな伝説?!を生むな~んてことには
ならないような気がします。
逆に、今以上に中古市場でAH-D7000の価値が
上がるんじゃないだろうかとも思います。
AH-D7000を新品で購入して早7年ほどが経ちますが、
未だにこれを超えるような密閉型のヘッドホンに
出合ったことはありません。
購入当初はデノンらしい?!低音がズンズンする
感じがあったのですが、現在はとってもバランスが良く、
解像度も高いのですが、昨今の高解像度機種と違い、
隅から隅まで全ての音を全部明らかにして聴かせます的な
再生音ではなく、部分的に解像度を下げて、
それを響きに変えるあたりの凄さがAH-D7000にはあると
感じています☆
あせってAH-D7000を転売しなくて本当に良かったと思います。
いずれにしても、発売と同時に売れ行きも好調のような
AH-D7200ですが、試聴もせずにポチるのはやめて、
量販店ででもいいので、必ず試聴してみることを
オススメします。
実売9万円前後で、この音が好き!と言う人ならいいですが、
まぁまぁかな~、と言う人であれば、他に選択肢はあります。
現状、AH-D7000を新品ではもう買えません。
ですが、あのサウンドが忘れられない!という方には
AH-D7200よりもTH610をオススメします。
一度、聴き比べてみてください♪
ありえない話ですが、個人的にはAH-D7000の再販の方が
よっぽど良かったのではないかと思いました。