CDの中でも総じて音質が最も良い♪
と感じるのはSACDかもしれませんが、
少なくともこれまでdj Hideky kun が
感じたのは、一般論としては
そうかもしれないけど、結局は、
それを再生するオーディオシステムが
どういったモノなのかはもちろん、
音源(ソース)そのものの状態、
例えば、リマスター盤であれば、
そのリマスターの音質傾向や質など、
様々な要因によって、どのフィジカル
(CD系パッケージ)が良いかが
決まると思います。
具体的に例を挙げると、
dj Hideky kun の愛聴盤でもある
オスカー・ピーターソン・トリオの
『WE GET REQUESTS』なら断然、
K2HD CDが良いと思いますし、
ジャズボッサの名盤『Getz/Gilberto』は
SHM仕様SACDが一番良いと思います♪
また、ロックでは、例えば
イーグルスの『hell freezes over』は
XRCD2盤が最もリアルでフレッシュに
「Hotel California」のライヴが聴けますし、
スティーリー・ダンの名盤『Gaucho』は、
Hybrid SACD が圧倒的に良かったりします。
レーベルで見ると、米アナログ・
プロダクションズによるSACD(Hybrid)や
オーディオ・ウェーヴ(Blue Note系)の
XRCD24、ソニーミュージックのK2HDシリーズ、
LimのXRCDやUltra HDなどがあります☆
さてさて、前置きが長くなりましたが、
今回、比較試聴したのが、
K2HDマスタリングと高音質CD仕様の
HQCDを組み合わせたジョーン・ジェット&
ザ・ブラックハーツの1981年リリースの
名盤『I Love Rock'n Roll』であります♪
これ、簡単にどんなCDなの?かと言いますと、
K2HDマスタリングによって広帯域で
高分解能な音楽情報が収められたマスターの
魅力を、オリジナルの高音質技とノウハウで
余すところなくパッケージしたHQCD、
なんだそうです。
で、アルバムについてですが、
言わずと知れた、全米No.1ヒットシングル、
「アイ・ラヴ・ロックン・ロール」を収録した
彼らの2ndアルバムであります☆
アヴリル・ラヴィーンをはじめ、
多くのアーティストがカバーしたり、
サンプリングしてる名曲でもあります♪
で、そのK2HD+HQCDと比較するのが、数年前に
限定盤としてリリースされたK2HD盤であります。
比較試聴はいつものように2ndシステムを使用。
まず、1曲目の「I Love Rock'n Roll」を
一聴して、すぐ気がつくのが、その音圧、
音量の違いであります。
ハイレゾ音源のリマスターでは
ダイナミックレンジをかせぐため、
あえて音圧を下げていたりしますが、
K2HD+HQCDの場合は、その逆で、
よくあるCDのリマスター盤にある
音圧アップ系だとわかります。
ただ、国内のユニバーサルや
ワーナーの一部、あり得ないというか、
ひどいリマスターみたいなことはなく、
解像度、S/N比、鮮度、リアリティ感、
ダイナミックレンジなど、どれをとっても
素晴らしく、単純に音圧を上げて
ごまかしている?!ような
リマスター仕様ではありませんでした。
特に、こうしたハードロック系の
サウンドは、いい音で聴きたい!というよりは、
ライヴ感を彷彿とさせるような、
リアルでエネルギッシュなサウンドで
聴きたいと思うのですが、まさに
そんなサウンド傾向により近い音で
楽しめる1枚に仕上がっていると思います☆
ハイレゾ音源もサウンド、利便性など、
良いとは思いますが、良質な
リマスターを施したフィジカル(CD盤)も
まだまだ捨てたモノじゃなく、といいますか、
少なくとも現時点では、まだ無視できない
存在であることは確かだと感じました。
そう思う一方で、
早く、とにかく、ろくなリマスターも
施さず、ただ、ハイレゾ仕様にしました的な
ハイレゾ音源の販売が淘汰され、
良質な音源のカタログが選べるような
環境になって欲しいなぁ~、な~んて
思うdj Hideky kun なのでありました。