「レアメタルの最高峰生まれた、
“規格外”の音」という
キャッチコピーで、先月から
リリースが開始された
プラチナSHM。
全て過去にリリースされた
名盤の再発になりますが、
ロック/ソウルの名盤が
本日発売分も含めて20タイトル、
ジャズの名盤が本日、
5タイトルリリースされました。
既にこのブログでも
第一回にリリースされた
スティーリー・ダンの
名盤『Aja~彩~』の試聴レビューを
記載していますが、今回は、
そのプラチナSHM盤、初となる
ジャズ・アルバムということで、
その音質がどうなのか、
興味津々であります♪
その理由のひとつは、
使用された音源が、米本国の
オリジナル・アナログ・テープからの
2013年最新DSDマスターを使用して
HRカッティングされているという点。
まぁ、とは言え、
もととなるマスター音源の
クオリティがどの程度なのかが
全てを決定付けそうな
気はしますが。。。。。
正直、プラチナSHM 自体が
いかに音質向上に寄与しているかが
分からないので、焦点は
そこだけ?!かなぁ、と
思う次第であります。
ちなみに前回試聴した
『Aja~彩~』は、
日本オリジナル・アナログ・テープを
基にした2011年DSDマスターを
HRカッティングしたものでした。
さてさて、今回の
ビル・エヴァンス『Waltz for Debby』
プラチナSHM盤のサウンドは
どうなのでしょうか?!
やはり、単なるオーディオマニア向け
でしかない製品となってしまうのでしょうか?!
試聴にはいつものように
2ndシステムを使用。
その結果や如何に~っ?!?!?!
比較CDとして用意したのは、
一般的にも評価の高い
米アナログプロダクションズ盤
SACD(Hybrid)と、dj Hideky kun が
これまで聴いてきた同タイトルの
CDの中で一番、音質的にも
素晴らしいと思っている
米Fantasyレーベルから1992年に
リリースされたAAD盤(ojt)の
フツーのCDであります♪
っと、試聴の前に、今回のパッケージですが、
値段が300円安いせいなのか?!
豪華?!紙ジャケデジパック仕様ではなく、
通常のプラケースになっています!
その代わり?!ラメ入りの
半透明プラケースが本体外側に
付いています。。。。。
思わず、これで3,500円もすんの!?
と叫びたくなるような仕様であります。
で、肝心の音質はといいますと、
一通り聴いた後、ライナーノーツに
目を通して、思わず苦笑いしてしまった
dj Hideky kun であります。。。。。
プラチナSHM盤のライナーには、
「ややまろやかな音」
「アナログ・ディスクを聴くような、
暖かみのある音質」
などと記載されています。
これを見る限り、よほど
書き方に困ったのかなぁ~、
などと推測せずにはいられません。
確かに良い言い方をすれば、
「まろやかな音」とも
「暖かみのある音」とも
言えなくもないと思いますが、
悪く言えば、
「膜をはったような音」
「ハッキリしない篭もった音」
とも言えるようなサウンドであります。
ただ、『Waltz for Debby』特有の
ライヴ会場のガヤの音が
気になっていたという方には
今回のプラチナSHM盤『Waltz for Debby』は
聴いてみる価値はあるかもしれません。
その点(ガヤ)は、かなり押さえ込まれています。
まぁ、dj Hideky kun 的には、
『Waltz for Debby』の良さのひとつが
このライヴ会場のガヤの音なので、
そこがスポイルされている時点で、
完全にアウト!なわけなのですが。。。
で、いつものお気に入りの
米アナログプロダクションズ盤
SACD(Hybrid)と、AAD盤の
フツーのCDを聴き直してみると
どうでしょう!!
まぁ、それはそれは
リアルにクリアに当時の鮮度を
そのまま保っているような
フレッシュで重厚感もある
サウンドが目の前にバーン!
と広がってくるではありませんか!!
まぁ、時間を改めて、
夜にもう一度、この今回のプラチナSHM盤
『Waltz for Debby』聴き直してみたいとは
思いますが、あまり良い結果は
望めないかもしれません。。。。。
個人的には、3,500円も払って
あえて購入する価値が全く感じられない
プラチナSHM盤といったところであります。
CDが売れない現状、こうして
新技術を駆使したパッケージ開発には
大いに評価されるべきだとは思いますが、
その技術を企画側が生かし切れていない
結果がコレ、と言えなくもないかもしれません。
本当にフラット・トランスファー音源
でいいのかどうか?!
経年劣化が予想される旧盤、名盤からの
セレクトによるリリースでいいのかどうか?!
などなど。。。。。
あっ、そう言えば、、、、、
同社がリリースしている
「100% Pure LP」シリーズは、
6月の第2回発売以降、リリースが
途絶えてしまっていますが、
やはり不発に終わったのでしょうか?!
完全限定販売にもかかわらず、
まだ、一部タイトルは店頭在庫として
見掛けますし。。。。。