つい先日の24日、オンキョーが
iPhoneやiPadといったiOS向けの
音楽再生アプリ「HF Player」を
リリースしたので、早速、
試してみることにしました♪
このアプリ「HF Player」の
最大の“売り”は、何と言っても
アプリだけでDSD、WAV、FLACといった
ハイレゾ音源の再生が可能になる
ということであります。
ちなみにDSDは最大5.6MHzまで、
WAVとFLACは最大192kHz/24bitまでの
再生に対応しています☆
iPhoneやiPadにインポートしている
音源については、この「HF Player」の
無料版でも再生が可能なので、
まずは「HF Player」の無料版をDLして
デフォルトのミュージックプレーヤーと
音質面での比較をしてみました。
試聴ヘッドフォンにはデノンAH-D7000を使用。
デバイスは、iPhone4Sを使用。
で、結論から言うと、通常のAAC音源に
関しては、デフォルトのアプリの方が
再生能力は上に感じました。。。。。
ただ、「HF Player」の良い点としては、
再生中の音楽を停止する際に、
音がフェードアウトして止まるということ。
デフォルトの場合はぶつ切りです。
逆にマイナス点は、iTunes Storeで
購入した楽曲は再生できないと言うこと。
これは、有料版でも同じです。
ちょっと、この仕様は有り得ませんね!
まぁ、アップル側が許さなかったのでしょうが。
で、続いて、気になる有料版に
アップデート♪
価格は1,000円と、それなりに
お高い?!設定になっています。
で、ハイレゾ音源を読み込ませるには、
iPhoneをパソコンに繋いで、
iTunesを立ち上げ、「HF Player」を
選択して、ファイル追加部分に
音源ファイルをドラッグ&ドロップ
する必要があります。
まぁ、ハイレゾ音源のファイル容量は
それなりに大きいので、何でもかんでも
インポートするわけにはいきませんが。
さてさて、インポートが終わって、
まずはWAV、FLACの192kHz/24bit、
96kHz/24bit、48kHz/24bitハイレゾ音源を
「HF Player」で再生してみることに
しました。
ちなみに、「HF Player」には
アップサンプリング機能が付いています。
ドナルド・フェイゲン、イーグルス、
キース・ジャレット、ビル・エヴァンス、
グローバー・ワシントンJr.、
ゲッツ/ジルベルトなどのハイレゾ音源を
一通り試聴しての感想ですが、
AACファイル音源よりかは明らかに
再生能力、解像度の違いがハッキリ
聴き取れます♪
ファースト・インプレッションは、
音が良くなった!というより、
解像度やS/N比が向上した!
という表現の方が合っているような
気がします。
で、続いて、DSDの5.6MHzハイレゾ音源を
再生してみることに。
DSD音源に関しては、PCMに変換して
出力する方法とDoPで再生する方法が
選択できるのですが、DoPで再生する場合は、
毎回、「DoP再生の注意点」という
アラート画面が表示され、都度、
「同意」を求める設定になっています。
やはり、デバイス側の処理能力の限界なのか、
DoP再生の安定性は確保されていないようです。
とは言え、PCMに変換して
出力する方法とDoPで再生する方法の
両方で、DSDハイレゾ音源を聴き比べてみました。
結論から言うと、これは完全に
聴く人の好みによって分かれるかぁ~、
といった感じであります。
PCM変換のサウンドは、ハッキリ&クッキリ感が
強調されたような解像度が高くなりましたよ~
と言わんばかりの再生音と言った感じ。
たとえは良くないかもしれませんが、
良く言うオンキョー・サウンド、
つまり「寒色系」といった印象を受けました。
対するDoP再生の方は、解像度に関しては
同じように高いのですが、PCM変換のサウンド
のように、ハッキリ&クッキリ感を
強調する感じはなく、その分、普通感、
あるいは自然感みたいなものを
感じます。
どちらも悪くない、というのが
正直なところであります。
ちなみに、DoP再生でも音が途切れたり、
ノイズが発生いしたり、アプリが
フリーズしたりとかってことはなく、
正常に再生できました。
ただし、
この「HF Player」がギャップレス再生に
対応してるかどうかはまだ分かりません。
UIは可もなく不可もなく、
使い辛さは感じませんでした。
ただ、再生中の画面で、
再生ファイルの形式や
周波数&ビット数表示にはムラがあり、
表示されないものの方が
多いように感じました。
そのほか、「HF Player」の
“売り”のひとつである
海外のミュージシャンが設定した
イコライザー機能ですが、
まだそんなには使用していないのですが、
極端な音質変化を感じなかったので、
使う人によっては、その善し悪しに
意見が分かれるかもしれません。
dj Hideky kun は良いと思いますが。
次は、オーディオシステムに
デジタル接続かAir Playで飛ばして、
据え置きDACで再生した場合と
どれほど音の違いを感じるのかどうかを
検証してみたいと思います♪
いずれにしてもiOSデバイスで
DSDやFLAC、WAVなどのハイレゾ音源が
手軽に再生できるアプリの開発&提供した
オンキョーには敬意を表したい気分です。
あとは、e-onkyoで配信している
ハイレゾ音源の販売価格をもっと安くする
努力と見辛くて使いにくいサイトの
UI改善に早く着手して欲しいと思います。