アーティストでもある
鈴木哲氏が主宰する
日本のオーディオ・メーカー、
SOULNOTE。
dj Hideky kun が3年前に
オーディオに目覚めさせてくれた
きっかけとなったオーディオ・
メーカーであります♪
最近では昨年に立ち上げた
新ブランド「Fundamental」内に
音楽レーベルも立ち上げられた
とのことで、ますます
楽しみなメーカーとなりそうです。
実際、日本の他社製品と
比較試聴しても、その違いは
歴然で、各パーツや素材の善し悪し、
各種視覚的データを駆使して
開発されていそうな日本の
オーディオ製品と違い、
SOULNOTE製品には、アーティストでもある
主宰者の鈴木氏がもつ、
アーティスト的聴覚、フィーリング感
などが製品に反映されているように
感じます。
そういう意味では、
海外製品に近い存在と言えると思います。
この感覚はクルマと一緒ですね。
国産車の多くは、確かに高性能で、
壊れにくいですが、特にヨーロッパ車のように
運転していて楽しくなるクルマの
占有率は、間違いなく外国車ということに
なると思います。
やはり、データだけではなく、
人間が感じる感覚を随所に取り入れたと
思える製品開発が望ましいと思います。
なので、必ずしも、高性能・高音質=良い音
とはならないところが、オーディオの
難しさでもあり、奥深さでも
あるように感じます。
さてさて、そんなSOULNOTEが
リリースしたDAC、sd2.0Bの
試聴機をお借りできたので、
同社が誇る銘機、dc1.0と
聴き比べてみることにしました☆
sd2.0Bは、すでにオーディオ各誌でも
大絶賛されているDACで、
サンプリング周波数も192kHzまで
対応しているので、PCオーディオにも
使用可能です。
対して、dc1.0は44.1kHz専用、
つまりCDトランスポート用DAC
ということになります。
しかし、この部分はしっかり
sd2.0Bにも引き継がれていて、
INPUT1が44.1kHz/16bit専用の入力となっています。
ただ、残念ながらdc1.0は既に生産完了モデルで、
現状はオークションなどで購入するしか
方法がありません。
また、共通部分としては、
どちらもバーブラウン社製の
PCM1972AをL/Rデュアルで使用していること。
やはり、ここははずせないようです。
そのほか、一番大きな違いは、
sd2.0Bは、400VAトランスを別筐体に
搭載したという点です。
これにより、sd2.0Bは二段構えの筐体に
なっています。
今回の試聴では、二段重ねより、
一段ずつ分けてセッティングした方が
音が良かったので、その状態での
比較試聴レビューとします。
まずは、dc1.0をメインシステムからはずして、
比較試聴はいつものように2ndシステムで
行うことにしました。
試聴ディスクはいつもの全ジャンルのCD、
30枚前後のリファレンスCDを使用。
まずは、sd2.0Bから試聴開始であります♪
一聴して感じるのが、圧倒的な解像度と
高S/N比です。
とにかくクリアで、音が見事にほぐれて、
まだ、こんな音が入ってたの?!と
驚くくらいです。
で、それでいて、寒色系の音にはならず、
締まりの良さと人間的温かみが
ほどよくブレンドされた感じがします。
同じPCM1972Aを使用している
LUXMANのDA-06とマランツのNA-11S1の
良いところを足して二で割った感じが
近いかもしれません。
って言うか、それより全然良いです!
sd2.0Bは!!
で、一通りリファレンスCDを聴き終えて
dc1.0に切り替えて聴いてみると。。。。。
まず、解像度とS/N比については、
明らかにsd2.0Bの方が勝っています。
しかし、音が前へ前へ出てくるような
力強さ、音楽的ノリについては
圧倒的にdc1.0が勝っています。
ただ、sd2.0Bが悪いというわけではなく、
あくまでもdc1.0と比較すればの話で、
そう言った意味ではsd2.0Bは、
よりニュートラル指向、一般向けに
シフトされているのではないでしょうか。
sd2.0Bの方が一般受けは良いように思います。
ただ、dj Hideky kun の場合は、
dc1.0の方が断然好みではありますが。
また、これはdj Hideky kun の
セッティングが悪かったのかもしれませんが、
sd2.0Bの場合、ヴォーカルの定位が
奥の方に引っ込んで聴こえる傾向が
見受けられました。
いい言い方とすれば立体的、3D的とでも
言うのでしょうか?!
それでもこれは気になる部分でした。
dc1.0と比較してと言うより、
dacを接続しないときと比べても
気になるポイントでした。
sd2.0Bの試聴前は、もし良かったら
dc1.0を処分して、買い替えも
考えていたのですが、今回の
比較試聴の結果では、買い替えではなく、
買い増ししなければならない、
という結果になってしまいました(苦笑)
と言うわけで、dc1.0を引き続き、
使い続けようと思います♪
ただ、用途にもよりますが、
今、売れに売れている?!
LUXMANのDA-06やマランツのNA-11S1を
買うくらいなら、もう少し頑張って、
sd2.0Bを買う方が、明らかに
音質向上を体感できると思います。
まぁ、DSD再生メインで、ということなら
その限りではありませんが。
それでも、現状の音楽ライブラリーの
大半がCDであるということを鑑みると
やはり、CDトランスポート用DACとしては、
圧倒的にsd2.0Bがオススメです♪
将来的にこのsd2.0BがDSD対応になれば、
最強DACになること間違いなし!ですね。
と言いながら、最近、ES9018を
デュアル搭載したDACが気になっている
dj Hideky kun なのでありました(苦笑)
う~ん、悩むなぁ~。。。。。