こうしてブログを書いていると
毎月のように読者の方から
様々なコメントや質問を
頂くことがあります。
そして、その度に感じるのが
少なからずオーディオシステムを
組む上での共通の悩みを
みなさんお持ちだということです。
最も多い悩みが費用対効果です。
dj Hideky kun 同様、
ローンを組んで憧れの
オーディオシステムを購入する人も
少なくないと思います。
わざわざ何十万円、場合によっては
オーバー百万円もかけて
単体オーディオシステムを
購入したのに満足を得られる
音にならなくて困っている。
これがある種、負のスパイラルへの
きっかけとなっているようです。
満足が得られず、早々にアンプや
スピーカー、プレーヤーなどの
メインシステムの買い換えを
検討する人、、、、、
オーディオアクセサリーに
散財する人、、、、、
結果、音の変化に満足を得られれば
良いのですが、なかなかそうもいかず、
ますます負のスパイラルに
陥ってしまうケースも
少なくないようであります。
本来、お気に入りの音楽を
より良い音で聴くために
オーディオシステムを購入したはずなのに、
このような状態が続けば、
それどころではありません。
しかも、オーディオシステム購入後は、
音楽ソフト購入にお金をかけて、
さらに音楽に没頭できるはずが、、、、、
いつの間にかその大切な資金が
さらにオーディオシステムに
つぎ込まれることになるとは。。。。。
という方が少なくないということです。
こんな状況ですから、
国内のオーディオ業界が
衰退していくのはもはや
必然の結果だと言わざるを得ません。
みなさん、オーディオ評論家のように
メーカーや代理店から格安で
オーディオ製品を購入したり、
提供してもらったり、新製品が出る度に
何度も何度の買い替えたり、
入れ替えたり、なんてできないわけですから。
このオーディオスパイラルに陥った人たちは、
大抵、いつかは資金が尽き、気力も薄れ、
諦めモードに、で、オーディオから
離れていってしまう。。。。。
じゃあ、湯水のようにお金をかければ
満足を得られるか、というと
そうでもないのがオーディオの世界
のようです。
いつもよく利用しているアキバの
有名オーディオ専門ショップの
担当者の方から、数千万円かけて
システムを組んだけど、
その再生音に満足が得られず、
結局、その購入したシステムを
全て売却して、もう二度と
オーディオは買わない!と
言われたお客さんがいたという
話を聞いたことがあります。
これはもう、費用対効果ゼロ!
ということですね、まさに。
その一方で、多少無理しながらも
自分の資金許容範囲内で、
いろんな製品をピックアップし、
試聴を繰り返し、効果的な
オーディオアクセサリーなども
織り交ぜながら、良い音
(自分好みの音)に近づけていく
方もいらっしゃると思いますし、
本来のオーディオの楽しみは
こういったところにあるとも思います。
ただ、そうした機会や知識を
持ち合わせない場合もあり、
本来、その指南役的役割を
担うはずのオーディオ雑誌や
評論家が全く機能しておらず、
まだまだ、多くのメーカーや
オーディオ専門店も
オーディオ製品の負のスパイラルに
陥った方の救済や陥ることを
未然に防ぐための抜本的対策に
取り組めていないという状況が
ずっと続いていると言えると思います。
オーディオ製品やオーディオアクセサリーの
組み替えで音の変化を楽しむ、
自分好みの音に近づける、
といったことを趣味の一環として
楽しむオーディオ愛好家の方々は別として、
オーディオシステムそのものは
音楽を楽しむためのデバイスであります。
なので、本来ならば、音楽ソフトを
充実させるためにお金を使う、
というのが、一般的になるはずなのに、
そうはなっていないということです。
オーディオの専門家の方は
我々、コンシューマーより、
より多くのオーディオ製品に触れ、
耳にし、「良い音」を体感し、
その素晴らしさを知っているはずです。
初めて、その「良い音」に
出逢った時の感動を覚えているはずです。
昔から何度も何度も聴いていた
このレコードに、このCDに、
「こんな音が入っていたなんて!」
「この音が本当の音だったのか!」
「なんて良い音なんだろう!」
と感動したことが必ずあったはずです。
その感動は、提供する側、される側にとっても、
どちらも同じ感情を持った人間なので、
変わらないはずです。
前回のブログにも記載しましたが、
人は、そうした感動や満足に対して
お金を払う意志を持っているということです。
少々高くても、あのお店の料理、
「ホントに美味しくて感動した!」
と思えば、また行きたくなるのが
人情ってもんです。
激戦を制して勝ち進んだ
スポーツ選手たちに対しては、
もっともっと応援したくなるものです。
そこに人の心を揺さぶるような感動や
満足感が伴うからです。
オーディオ製品を提供する側の方々には、
このことを忘れずに、どうすれば
購入者、購入予備軍者に
「良い音(自分好みの音)」を
体感させ、感動を与えられるか、
もっともっと死ぬ気で考えて、
実践していって欲しいと切望します。
それが結果的にお互いにとっての
幸せを生むのですから。
最後に、
IN200 CD200SE2を購入された読者の方へ。
試聴されずに購入されたとのことですが、
お気に入りのFOCUS160との相性は
良いと思われますので、
期待される満足が得られることを
お祈りしております。