さてさて、先日、オーディオショップ、
吉田苑さんの東京OFF会にて
開催された注目の新製品の
試聴会でありますが、今回は、
soulnote の新ブランド、
Fundamentalのプリアンプ、
LA10の試聴レビューに引き続き、
これまた、多くの注目が集まっている
N-mode のパワーアンプ、
X-PW1 のプロトタイプ(ほぼ最終型)の
試聴が運良く出来ましたので、
その模様をレポートしたいと思います♪
まず、試聴環境でありますが、
Fundamental LA10 のように
地下の専用オーディオ試聴ルーム
というわけにはいかず、こちらは、
会議室の一室を急遽、試聴会用に
特設したという状況となっていました。
N-mode といえば、やはり、
1bitデジタルアンプが最も
知られるところではありますが、
最近のヒット作として挙げられるのは、
やはり、D/Aコンバーターの
X-DP1とX-DP1-HF
ではないでしょうか。
価格からは考えられないほどの
プリアンプ、D/Dコンバーター、
USB-DAC、ヘッドホンアンプという
豊富な機能と入出力を備えた
実力機でありまっす☆
もちろん!音質に関しての
こだわりも一切の手抜きは
ありませぬっ!
D/Aコンバーター部には、
dj Hideky kun もお気に入りの
TI社製のTI社製 PCM1792Aが
使用されています。そうでっす!
テキサス・インストゥルメンツ、
信頼のバー・ブラウン製品
でありまっす☆
このPCM1792Aは、
soulnote製品や、
ラックスマンのSACDプレーヤー、
D-08を筆頭に、人気のDAC、
DA-200をはじめ、
評価の高い製品群には
必ずと言っていいほど、
使用されています。
さらに、ヘッドアンプ部には
お家芸の1bitデジタルアンプ
が採用されています。
しかも、X-DP1-HFには、
USB D/Dコンバーターに
hiFaceが組み込まれるなど、
実売15万円以下のDACとしては、
あり得ないほどの
充実振りであります。
で、今回の試聴会では、
その人気のD/Aコンバーターの
X-DP1-HFをプリアンプとして
システム活用できるように
開発された待望のパワーアンプ、
X-PW1 のプロトタイプが
お披露目となったわけであります☆
まず、その外観ですが、
いたってシンプル!
しかも、X-DP1-HFと
サイズマッチした筐体と
なっているので、このあたりも
X-DP1-HFユーザーにとっては
うれしいポイントではないでしょうか。
ちなみに背面はこんな感じです。
X-DP1-HF同様、
電源ケーブルが交換できる
あたりもうれしいですね♪
で、N-mode の代表、
布村さん直々のMCで始まった
試聴会でありますが、
布村さん曰く、できれば、
このパワーアンプ、X-PW1 は、
今回のように2台で
使用して下さい!とのことでした。
とは言え、気になるのはそのお値段!
布村さんの話では、
1台9万円程度を予定しているとのこと。
なので、2台だと約18万円ということで、
X-DP1-HF とあわせると30万円を
少しオーバーするといった感じでしょうか。
まぁ、これで、音に納得できれば
CPは相当高いと言えると思います。
というわけで、いよいよ試聴開始であります♪
今回の試聴システムは、
◆プリアンプ:N-mode X-DP1-HF
◆パワーアンプ:N-mode X-PW1×1
(※注意:画像は2台写っていますが、
実際に試聴用に駆動したのは
1台だけだったようです。
dj Hideky kun は勘違いして
2台駆動だと思っていたのですが、
読者の方から訂正を頂きました。
この場をかりて、ご指摘頂き
ありがとうございました!)
◆CDプレーヤー:Lyric V-LC1
◆スピーカー:Dynaudio CONFIDENCE C2Ⅱ
であります♪
CDプレーヤーのLyric V-LC1は、
N-modeの新ブランドからの新製品で、
既に生産完了モデルとなってしまった
N-mode X-CD1の実質的な
後継機モデルになります。
スピーカーは、これまた、
dj Hideky kun のお気に入り
デンマーク産ディアウディオの
トールボーイタイプのハイエンドスピーカーで、
ペアで150万円以上する代物でありまっす☆
実は、このN-modeの試聴会の
すぐ前にPS Audio社製品と
Spectral社製品の試聴会があって、
その時に使用されたスピーカーが
Dynaudio CONFIDENCE C2Ⅱだったので、
そのまま使用された感じです。
でも実はこれ、布村さんの狙い通り?!
の作戦ではなかったのかと
dj Hideky kun は勝手に推測しました。
というのも、Spectral社製品は、
プリアンプとパワーアンプの2機種が
使用され、その価格は、なっ、なっ、何と~っ!
300万円越え~っ!!でありまっす。
なので、布村さんは、自社製品の試聴を
始める前に「さっきの音は忘れてください!
向こうは300万円ですからねぇ」な~んて、
笑いながら言われていましたが、
いやいや、どうして、dj Hideky kun は
そのコメントを聞いて、その言葉の裏にある
「うちは全然負けてませんから!」という
布村さんのゆるぎない自信を感じたのでありました。
実は、N-modeのサウンドを
きちんと聴くのは今回が初めての
dj Hideky kun でありまっす。
そういう意味でも、すでに、
ちょっとワクワク♪モードであります。
ハイ! と言うわけで、
いよいよ、お待ちかね!
N-mode の試聴会の始まり、始まり~っ♪
ムっ、ムっ、ムっ、ムっ、ムっ、
おぉ~っ!!
これがN-modeの音!!
1bitの音なのかぁ~!!
いや、いや、
想像以上のサウンドでありMAX☆
何曲かの試聴があったのですが、
dj Hideky kun が一番印象に残ったのが、
あのネビル・ブラザーズの
ファルセット・ボイスで知られる
アーロン・ネビルの1991年に
リリースしたソロ・アルバム
『Warm Your Heart』の2曲目に
収録されている名曲
「Everybody Plays The Fool」
を聴いた時でした♪
まぁ、スピーカーの威力が
絶大だとは思いますが、
PS Audioとは180度
まるっきり違うサウンドでありまっす!
とにかく解像度が半端ないッス!!
で、音の印象は“キンキン”☆
オリンピック・アスリートのような
イメージといいいますか。。。
まさに、体脂肪率0%!
って感じであります。
とにかく余分な付帯音は一切なし!
しかも、パキパキに音が硬い感じであります。
音の立ち上がりと立下りが、
布村さんが言われたとおり、
凄まじい!の一言。
しかも、どこまでも見通しが
良いスカッと晴れ晴れとした
美音サウンドです。
多分、この音が好きな人であれば、
もう他の選択肢はあり得ない!
と言えるくらい、他社製品との違いが
明確でした。
紛れもなく、これこそ唯一無二
と言える音ではないでしょうか。
解像度やS/Nは、
ずば抜けて凄いのですが、
音に輪郭がハッキリしている分、
音の広がりに関しては、
PS Audioの方が自然な感じがしました。
Dynaudio CONFIDENCE C2Ⅱを
デジタルパワー全開で駆動している
って感じでしょうか。
なかなか興味深いドライヴ感です。
まぁ、もっといろんな楽曲で聴き込んで
みないと何とも言えないところは
あるとは思いますが。
いやぁ~、それにしても
実に魅力的な製品だと思います。
X-DP1-HFとN-mode X-PW1×2でも
実売価格が30万円ほど。
これで、PCオーディオもヘッドホンアンプとしても
楽しめるわけですから、相当、
魅力的な選択肢でありMAX☆
では、dj Hideky kun 的には買い!
かと言われると、それは、
今回の試聴会だけでは決められない、
というのが率直な意見であります。
X-DP1-HFとN-mode X-PW1が
生み出す音を車に例えると、
超高性能の国産車、と言ったところでしょうか。
その性能も装備もスペック的には申し分ないし、
乗り心地も決して悪くはない日本車。
でも、“走り”のフィーリングに関しては、
スペック的に見れば、ある意味劣勢と言える
部分もあるかもしれないヨーロッパ車ですが、
体感的には運転して楽しく感じることが
あるのもまぎれもない事実であります。
多分、N-modeの音は、日本人である
布村さんだから生み出せた唯一無二の
素晴らしいサウンドで、これは欧米人には
なかなか生み出せないものだと思います。
片やdj Hideky kun のように、
少々変り種?のようなリスナーにとっては、
“何か”物足りない?と感じる部分が
あるのも事実なのであります。
以前、エソテリックとエラックの
組み合わせでシステムを組んだ
時のことをちょっと思い出してしました。
あの時は、音は確かに綺麗だし、
誰が聴いても美音だと感じると思うのですが、
何故だか音楽を聴いていて
楽しく感じなかったのであります。
まぁ、今回のN-modeの場合は、
聴いていて楽しくない、というのではなく、
ある意味、ある領域においては
非の打ち所がないくら完璧!
というところがかえって、
dj Hideky kun の音楽試聴嗜好に
マッチしなかっただけのことかもしれません。
いやぁ~、今回も改めて、
「良い音」っていうのは、
人それぞれみんな違うんだなぁ~、
な~んて思ったdj Hideky kun でありました。
とは言え、実際にX-DP1-HFと
N-mode X-PW1の組み合わせを
試聴して、気に入れば、もう、そりゃ、
そんなに幸せなことはないんじゃないでしょうか。
なんせ、CPはべらぼうに高いのですから。
そのくらい、パワフルで美しい音です♪
X-DP1-HFとN-mode X-PW1は。
是非、X-PW1が発売されたら、
X-DP1-HFとの組み合わせで、
試聴してみてください。
おそらく、スピーカーが変わっても、
基本的なN-modeの音は、
何であっても再現可能だと思いますので♪
そうそう、布村さんによると、
一ヶ月間ずっと使用し続けても
電気料金は200円程度だから
とってもエコなんです!
と仰ってましたよん♪