相変わらず良い音でdj Hideky kun を毎日楽しませてくれる
ディナウディオの小型モニター・スピーカー、DM2/10ですが、
同社の創立25周年を記念して発売されたSpecial25の
しかも50セット限定で販売されたピアノホワイト仕様の
非常に程度の良い出物があったので早速、試聴してきました♪
実はSpecial25の現物を見るのは今回が初めての
dj Hideky kun でありましたが、実物は意外と?!
デカかった!!のであります。
幅は若干DM2/10の方がありますが、高さと奥行きに関しては、
DM2/10とほぼ同じサイズなので正直、昨今の
ブックシェルフ型スピーカーと比べると
かなり大柄な部類に入るのではないでしょうか。
とは言え、見栄えはなかなか良い感じであります☆
なんだか白いスピーカーって漠然とではありますが
憧れの眼差しで見てしまうdj Hideky kun でありまっす。
B&W 805
Diamondのピアノブラックも確かに美しいのですが、
如何せん、ホコリが目立って、目立って。。。。。
そんなことはさておき、早速試聴開始であります♪
正直、Special25が奏でるサウンドにはかな~り期待している
dj Hideky kun なのでありました。
もしB&W 805
Diamondより好みの音だったらどうしよう。。。
などという不安もありますが、決定的にSpecial25の方が
良ければその時はもう。。。
ハイ。。。
覚悟を決めるしかありません。。。(汗)
なんて思いを巡らしながら試聴用のリファレンスCDを
バッグから取り出すdj Hideky kun でありました。
ちなみに今回の試聴で用意されていたシステムは、
・ CDプレーヤー : LINDEMANN 825
・ プリアンプ : JOB Pre L
・ パワーアンプ : JOB500
スピーカーを除いて、これらを新品で購入したらざっと
180万円コースといったところでしょうか。。。
まずは、同一メーカー製ということで、DM2/10と
どのくらい再生音に違いがあるのかを確認することにしてみました。
まず一聴して感じるのは、やはりその豊かな低音と
スピーカーの存在を感じさせないサウンドです。
一体どこからこんなに自然で豊かな低音が出てくるんだろう?!
といった感じで、ELAC 310IBのように無理して
ブリブリに低音を増幅して出してます的な鳴り方はしません。
う~ん、さすがであります。。。
ただ、オスカー・ピーターソンやビル・エバンスの定番トラックを
聴く限りは、確かに自宅にあるDM2/10に比べて、
更に繊細で無音時の空気感のようなものを感じ取ることが
できるのですが、決定的な大きな差があるとまでは言い切れません。
その一方で、TOTOやジェニファー・ウォーンズの楽曲の
リズム(ドラム)の弾け方や響きのヌケの良さや音の広がりが
今ひとつしっくりきませんでした。
このあたりは低音が勝っているためにそう聴こえるようにも感じました。
逆にイズラエル・カマカビボーレの「Hawai'i'78」の
リズム(ドラム)に関しては、これまでに聴いたことのないような
塊としての低音の迫力は感じますが、805 Diamondを
ラックスマンのL-590AⅡで鳴らしたときのような輪郭のハッキリした、
それでいて奥行き感とドッシリとしたサウンドには
全然敵わないといった印象であります。
ウクレレの響きもDM2/10とほぼ互角といったところでしょうか。
HIFANAの「WAMONO」や「TANGLANG」についての
定位や音の洪水感についてもDM2/10と互角といった感じです。
ただ、イーグルスのライヴ・アルバム『Hell Freezes Over』の
「Hotel California」に関しては、Special25の方に
若干の艶やクッキリ感を感じることができました。
さらに805
Diamondの“ズーン”と地を這うように
沈み込むような何とも例えようのない芳醇で高級感溢れる
低音再生との比較のためにブレンダ・ラッセルの
「No Time For Time」を聴いてみたのですが、
残念ながらそのサウンドは、DM2/10とほぼ変わることなく、
805 Diamondとは全く勝負にならないといった感じでした。
Special25の包み込むような低音はなかなかのものですが、
どうもバランスがイマイチなのか、全体的にはどういうわけか
腰高なサウンドに聴こえてしまうのです。
普通に聴き流す分にはSpecial25は本当に素晴らしい
スピーカーのひとつだと思うのですが、こうしてじっくり
聴き込んで比較試聴するとあらが見えてきて、
dj Hideky kunのテンションもだんだん下がっていきます。。。。。
見た目は綺麗で程度も良さげだけど、やはり経年劣化が
進んで中身がへたってるのかなぁ~、とすら思ってしまいます。
それでもアコースティック系やジャズ・ヴォーカルもの限定であれば、
かな~り満足度は高いと思います。
次にクラシックはどうだろうと思い、ヒラリー・ハーンを
聴いてみたところ、かな~りスケール感が微妙に感じました。
試聴するまではそのフォルムに一目惚れで買う気満々だった
dj Hideky kun でありましたが、ここまで来ると、もう、
ため息が出始める有り様。
で、とどめはミューズの「Knights Of Cydonia」を
聴いた時で、「なんじゃ~、こりゃ~っ!!」というくらい迫力に欠け、
音が“こもってる~っ?!”と思えるくらいのサウンド。。。
リズム(ドラム)がペラペラに薄っぺらい!!
信じられません。。。。。
と、そこで、もう一人のdj Hideky kun が心の中でささやくのです。
「いやいや、こりゃ、システムとの相性の問題じゃねえか?!」と。
フムフム。確かにそれは一理ある!いや、そうであって欲しい!!
というわけで、今度は同じシステムで今最も売れている
小型モニター・スピーカーのひとつであるB&Wの
45周年記念モデルのPM1を比較試聴してみることにしました♪
こちらはSpecial25の印象とは全く逆で、
「小ちぇえなぁ~」というのが第一印象でした。
普段、805
Diamondに見慣れてるせいもあってか
余計に小さく感じますです。ハイ。
で、肝心の再生音はどうなのか?!?!?!
いや~、やはり同じシステムでの再生でもスピーカーが変わると
出てくるサウンドも全く違ってきます。
まず一聴して感じるのは、最新モデルということもあるとは思いますが、
非常に現代的なサウンドということです。
ハッキリ!クッキリ!といった表現がピッタリです☆
特にSpecial25との比較試聴だから尚更なのかもしれませんが、
それでも比較するとSpecial25の古さのようなものを感じます。
古くても良いものは良いのですが、今回の場合は
単純にSpecial25のサウンドが古く感じてしまいます。
奥行き感やスピーカーの存在を全く感じさせない点は
やはりSpecial25の方が圧倒的に優れていますが、
音の鮮度は明らかにPM1の方がフレッシュで、
左右方向への音の広がりもPM1の方が勝っています。
ただ、見た目だけでなく、物理的なサイズの限界からなのか
やはり、PM1にはスケール感が足りません。
おそらく805
Diamondの再生音に慣れているせいも
あると思いますが、この両者を比較すると価格に
倍の開きがあるとはいえ、それでも圧倒的な差で
805 Diamond が勝っています。
実売20万円台の小型スピーカーという割り切りで考えれば
PM1はベストバリューと言えるのかもしれませんが、
dj Hideky kun としては、もしPM1を買うんだったら
無理してでも805 Diamondを絶対買うべきだと
確信した次第であります。
更に言うと、中古とはいえ、そのPM1より高額な
Special25を購入する理由はどこにもないと悟った
dj Hideky kun でありました。
まぁ、Special25もPM1もどちらも素晴らしいスピーカーである
ことは全く疑う余地はないのですが、そのサウンドは
dj Hideky kun の現状システムを超えるほどの満足感を
得られるものではなかったということであります。
唯一の心残りは、もしSpecial25をATOLLのアンプと
CDプレーヤーで鳴らしたらどうだったんだろう?!
ということだけですが、それでもやはり、だったら、
現行品のCONFIDENCE C1Ⅱとdj Hidekyn kun
大のお気に入りのB&W 805 Diamondとを
徹底的に比較試聴した方が良いとも思ったりします。
まぁ、いずれにしろ、散財せずに済んだわけですから
「良しとしよう!」と、もう一人のdj Hideky kun が心の中で
そっとつぶやくのでありました☆