★ 遂にiTunesでソニー楽曲の配信が開始!

さてさて、巷では新しいiPad(iPad3とは呼ばないようですが)の

話題で盛り上がっていますが、音楽業界にとってはそれより何より、

やはり、iTunesでソニー楽曲の配信がスタートしたことの方が

大きなトピックスだったのではないでしょうか。

 
「遂にソニーがアップルの前に平伏す」といった

表現が良いでしょうか。。。

 
実際に配信が開始されたのは、今年の2月中旬以降のこと

だったようですが、まずは洋楽から配信開始であります。


まぁ、この流れでいずれはドメスティック(邦楽)の配信も

スタートするのでしょうが。。。


ざっとそのラインナップを見たところでは、マイケル・ジャクソンをはじめ、

オアシス、ビヨンセ、マライア・キャリー、デスティニーズ・チャイルド、

セリーヌ・ディオン、ジャーニー、TOTO、シンディー・ローパー、

メン・アット・ワークなど、日本でもお馴染みのアーティスト達の

アルバムや楽曲が配信されています。


残念なことにいずれも一曲が200円と少々割高になっています。


その多くは、しっかりとした専用のアーティスト・ページまで

キッチリと作り込まれていて、本来ならアップルとしては

配信開始のプロモーションを大々的にアピールしたかったでしょうに、

おそらく、ソニー側がかたくなにそれを拒んだのではないかと

dj Hideky kun 的には推測するのであります。

 

ほとんどニュースにもなっていないのは、ソニーが故意に

報道規制しているのでは?!と思えるくらいです。


まぁ、あれだけiTunes のことをバカにしていたソニーですから

当然と言えば当然かもしれませんが。。。


ビートルズの配信開始の時のようなお祭り騒ぎは

タブーだったのでしょう。


それにしてもやはり、歴史は繰り返される?!ということでしょうか。


βマックスがVHSに敗れたように。。。


CDやウォークマンなどソニーの功績は素晴らしいものがあると

思いますが(ブルーレイはまだ分かりませんが)、

こと音楽配信に関しては、これで完全敗北と言ってもよいと思います。


モバイルの着うた、着うたフルの配信の時もそうでしたが、

ソニーだけは是が非でも自社で完結したかったようです。


これは例えば、リアルショップでいうと、

マイケル・ジャクソンのCDがタワーレコードやHMV、ツタヤでは

売ってなくて、ソニー直営のCDショップでしか買えない、ということです。


そう考えると、あり得ませんよね。


これは権利者であるアーティストやそのファンであるユーザーを

全く無視した判断だったと思います。


まぁ、公正取引委員会の調査が入ったのも当然の結果と

言わざるを得ません。


では、今回の配信合意に至った背景は何だったのでしょうか。


これはあくまでも想像ですが、大きくはズレていないと思います。


先ず第一に考えられるのは、CDなどのパッケージ販売での

売上げの減少傾向に歯止めがかからないことと、

ここのところの音楽ダウンロード売上げの停滞があげられると思います。


そのため、レコード・メーカーとしてのソニーとしては

売上げ維持のためには何が何でも販路を拡大せざるを

得なかったと思います。


そして、もちろん、アップルの市場シェアと

今後の伸び率も無視できなかったのでしょう。


クラウド化の促進とマルチデバイス対応で

今後、ますますアップルの一人勝ちが予想されます。


さらにアンドロイド陣営のグーグルも本格的に

クラウドベースの音楽配信事業に乗り出します。


ソニーとしてもこの流れに絶対乗り遅れるわけにはいかないはずです。


とは言え、今回の合意はソニー側に有利な条件で

契約締結されたのではないでしょうか。


通常であれば、アップルに有利な料率での契約となりますが、

ソニーに関しては他のレーベルとは異なった特別な条件で

合意したように思います。


仮にアップルにとって、ソニー楽曲単独の配信だけではリクープできない、

あるいは極端な話、赤字になったとしてもソニー楽曲が

“客寄せパンダ”になるのであればそれも良し、

という判断もあったのかもしれません。


いずれにしても一曲200円での販売という価格設定から見ても

そのしわ寄せがユーザーにまわっていると言えそうです。


これに関しては、ソニー側とアップル側で何とか再調整し、

せめて旧譜に関しては一曲100円、アルバム500円での

販売実現に向けての企業努力をしてほしいものです。


まぁ、ユーザーにとってはソニーの楽曲だから買うということは

まずありませんが、それでもどうして楽曲によって

販売価格が違うのか、ということに関しては

素直に疑問に感じていると思います。


それにしても、dj Hideky kun が尊敬している

創業者の盛田昭夫さんと井深大さんがご健在だったとしたら

どうしてたのかなぁ~、な~んて考えたりします。


やはり、なかなか配信許諾を出さなかったのか、

それとも先を見据えて配信許諾を出したのか、

あるいは別の一手を打ったのか。。。

ユーザビリティに富んだサービスはいつの時代も

必ず受け入れられると思います。


残念ながら、まだまだ音楽業界にはそれを知らない

コンサバな経営陣が多いようです。


でも、アーティストにとってもユーザーにとっても

今回の配信実現は喜ばしいことではあります♪


あとは、利便性はもちろんのこと、もっともっと良い音を

手ごろな価格で聴けるようにして下さ~い!!

 

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