一昔前?いや、今もそうかもしれませんが、
駅前や商店街やスーパーのレコードショップ、
あるいは高速道路のパーキングエリアなどで、
たまに見かけた廉価版?というか、1枚が500~1000円のベスト盤CD。
著作権が切れた楽曲なのか、いずれにしてもその出所が
微妙な気がしなくもありませんが、カーステでちょっと聴いたり、
BGM代わりに聴く分には良いか的な感じで買った方も多いと思います。
最近、TSUTAYAのリアル店舗で、同様の?廉価版、
1枚1000円の邦楽、洋楽のベスト盤が販売しているのを
目にしたdj Hideky kun 。
正直、邦楽にはほとんど関心を示すことはありませんでしたが、
タイトルを見る限り、思わず「懐かし~っ!」な~んて思って、
思わず買っちゃいました的な団塊の世代の方もいらっしゃるかもしれません。
というか、そういう人たちをターゲットにしているアイテムなのでしょう。
そんな中、dj Hideky kun が気になったのが、
“Not Now Music”というレーベルからジャズものやヨーロッパや
南米、アフリカなどのワールドミュージック系のコンピレーションCDが
膨大な数リリースされているということです。
価格は、TSUTAYAの場合で、いずれも2枚組で1000円!
ちなみに、AmazonやHMVなどでも取扱いがあるようで、
こちらは更にもう少し安くなっています♪
dj Hideky kun もその音質チェックも含めて
試しに数枚購入してみることにしました。
まず、買ったのが、男女のジャズヴォーカルリストの楽曲を
2枚で50曲も網羅したコンピCDとモダン・ジャズカル・テット(MJQ)の
名盤3枚をCD2枚にまとめたコンピCDです☆
正直、その音質には全く期待はしていなかったのですが、
これが、どうして、どうして、2枚組で730円とは思えない、
実に心地よい案配のサウンドになっているではありませんか!
この“Not Now Music”レーベルからリリースされている
コンピCDシリーズ、なかなか優れものであります♪
って、ことは、やはり、如何に国内盤が高いかってことにも
なるわけですが。。。。。せめて、国内盤も旧譜は、
1000円以下で販売してもいいんじゃないでしょうかね。そろそろ。
そういう意味でもTSUTAYAの試みに期待したいところです。
で、今回の本題は、その“Not Now Music”レーベルから
リリースされたマイルス・デイビスの名作『Kind Of Blue』の
MONOバージョンとSTEREOバージョンの2枚組CDでありまっす☆
ちょっと、ジャケットがオリジナルと違うのが、
胡散臭い気がしないでもありませんが。。。。。
ちなみに購入価格は、690円です。
でもHMVオンラインのマルチバイ利用なら500円で買えるようです!
安っす!!
もちろん、興味は何と言ってもMONOバージョンが
どんなサウンドなのか?!につきます。
ということで、早速、試聴開始であります♪
まずは、オープニングの「So What」から。
う~ん、
dj Hideky kun がイメージしていたサウンドとは違いました。。。。。
骨太なサウンドを期待していたのですが、出てきた音は、
いたってまろやか、マイルドな印象です。当たり前ですが、
レンジも狭く、レコードで聴いたらというより、
ラジカセで聴いたらこんな感じかも?!というサウンドでしょうか。
でも、不思議と嫌いではありません、このサウンド。
それより何より、ビックリしたのは、STEREOバージョンの方です!
この再生音ははじめて聴く『Kind Of Blue』かもしれません☆
とにかくベースの音が半端なく強調されています。
これは、ハッキリ言って好き嫌いが見事に分かれると思いますが、
そんなにドスの効いたベースサウンドでありながら、
これまた不思議と嫌な感じが全くしないのです。
というか、たまにはこんな『Kind Of Blue』も聴いてみたい!
と思えるような良さがあります♪
今までにも、通常のリマスターCDも含め、SACDやHybrid-CD、
Blu-Spec CDなど、何十枚とリリースされ続けてきている
『Kind Of Blue』でありますが、おそらくこれまでにリリースされてきた
『Kind Of Blue』のCDの中では間違いなくK2HD盤が
最も音質が素晴らしいと思います。
ある意味、そのK2HDの対極にあるような今回の
MONO&STEREOバージョンの2枚組『Kind Of Blue』でありますが、
特にこのSTEREOバージョンに関してはK2HD盤と合わせて、
その時々の気分で聴き分けていくような気がします。
気軽に購入できる価格ではあるので、完売してしまう前に手に取って、
聴き比べてみるのも面白いかもしれませんよ。
ちなみに、同時にアナログ盤もリリースされていますが、
アナログ盤に関しては、素直に重量盤を買っておいた方が
良いと思います♪
今回のMONO&STEREOバージョンは、CDで十分です☆
もし気に入れば、“Not Now Music”レーベルの
他のコンピレーション・タイトルも聴き漁ってみるのも
良いかもしれませんね♪