さてさて、アウトレットとは言え、購入後、わずか1日でドック入りしてしまった
我がATOLL CD100seでしたが、ようやくオーバーホールが完了し、
約2週間ぶりに帰って来ました☆
前回までの続きはコチラ↓
遂に!ATOLL IN100seに合うCDプレーヤーが決定!~ CD50se 対 CD100se 対 SACD200 ~
ということで、不幸中の幸い?!ということでもありませんが、折角なので、
ATOLL CD100seがドック入り中、貸出されていたATOLL CD50seとの
音質比較テストを自宅で直接できることになったdj Hideky kun であります♪
自分の選択が間違っていなかったか、今更ながらの再試聴であります♪
ショップやショウルームでこの両機を比較試聴した時と
何か違いがあるのか?!出るのか?!が非常に興味津々であります!
今回は、CD50seとも比較試聴しながら、CD100seの再生音質を
もう少し詳細にレポートできればと思います。
これまで何回かのCD100seとCD50seとの比較試聴では、
その差は正直、劇的な違いはあまり感じられなかったのですが、
自宅で比較すると、実は、思った以上に違いがあり、
dj Hideky kunとしてもビックリ~!!って感じであります。
まず、一番違いを感じたのは、左右の音の広がり感が、
圧倒的にCD100seの方が良いという点です。
例えば、CD50seで、U2やB'zの楽曲を再生してみると、
大体どの曲もかなりセンター寄りにまとまって聴こえてしまいます。
もともとこの両アーティストの音源はその傾向が強いのですが、
CD50seだと、その傾向がかなり顕著に表れます。
でも、CD100seでは、その傾向がかなり緩和されて、より聴きやすくなります。
また、微細な音の粒立ちの表現力は、圧倒的にCD100seが長けています。
ドラムやパーカッション、アコギやピアノの鍵盤のタッチなど、とにかく、CD100seに関しては、群を抜いたリアリティ、生々しさがあります。
これだけでもCD100seの抜群のCPの良さを感じます。
メインシステムのマッキントッシュMA6600+B&W805D+
SOULNOTE sc1.0の組み合わせのような、あの何とも言えない
沈み込むような芳醇で奥深い高級感あふれる低音の再生音はしませんが、
それとは違う音楽を聴く楽しみを十二分に味わえるのが、
今回のATOLL IN100se+CD100se+DYNAUDIO DM2/10であります。
また、今回、自宅で比較試聴して気付いた点としては、
CD50seはとにかく音がかたまって前へ出てくる力強さを感じます。
このあたりは、SOULNOTE sc1.0と傾向が似てるかもしれません。
かたやCD100seは、CD50seと比較すると明らかに音圧レベルが
がって聴こえます。
ただし、その分は音量を少し上げれば良いだけで、さらにそのように
音量を少し上げるだけで、再生音の違いがより克明に現れます。
とにかく、どのジャンルの音楽を聴いていても、各楽器やヴォーカルの
生々しさ、ライヴ感、躍動感、左右への音の広がりと前後の奥行き感、
どれをとっても素晴らしく、このあたりは、明らかにRZ-1+310IBのような
オーディオ的、分析的、無機質なな高音質再生と違って、
本当に何を聴いても楽しい~!!と感じられるサウンドです☆
MA6600+B&W805D+SOULNOTE sc1.0で聴く音楽は、
時に感動を与えてくれるのに対して、IN100se+CD100se+
DYNAUDIO DM2/10の組み合わせは、とにかく音楽を聴く楽しみを
存分に味わうことができる素晴らしい組み合わせです。
例えば、ハワイアン、イズラエル・カマカビボーレをはじめ、
ジャック・ジョンソンやニック・ドレイクなど、ウクレレやアコースティック・ギター、
ヴォーカルなどの生々しさに改めて驚かされます。
特に圧倒されるくらいに驚いたのは、イーグルスのライヴ・アルバム
『hell freezes over』に収録されている名曲「hotel california」と
ディープ・パープルのライヴ・アルバム『Live in Japan(Made in Japan)』
で、まるで自分が東京ドームか武道館か大阪城ホールにでも居るような
錯覚に陥ってしまうくらいの臨場感が、音の洪水となって全面から
押し寄せてくるといった感じのリアリティを味わうことができます。
ライヴ盤ではありませんが、山下達郎の「アトムの子」を聴いても
ぶっ飛びます!!その臨場感は、東京ドームのアリーナ前列中央で
聴いているかのようでっす☆
かと思えば、今年、全米No.1ヒットとなったダンス・チューン、
LMFOAの「Party Rock Anthem」のシンセサウンドも、大箱のクラブで、
ブリブリの大音量で聴いているようなノリノリでホットなサウンドが
堪能できます☆
ケミブラの「Star Guitar」の音の広がり感と鮮明度にもビックリでっす!
また、日本を代表するブレイクビーツ・ユニットであるHIFANAの名曲
「Wamono~和モノ~」は、もともと録音が秀逸なのですが、
これまた、ありえないくらいの音の洪水に圧倒されてしまいます☆
そのドスの効いた重低音と三味線や鼓、和太鼓の音などが180度
全面となってガツンと押し寄せてきます。しかも各音の定位がものの
見事に分離されており、ハッキリ、クッキリしているのに聴いていて
気持ちの良いくらいノリノリにしてくれる再生サウンドです。
ブラック・アイド・ピーズの「PUMP IT」の音の広がりにも度肝を抜かされます。
ビートルズの「Magical Mystery Tour」も、しかりです!
また、ブー・カスペルス・オルケステルのようなジャズ・ダンス・ミュージックも
お得意の生々しさ♪
ヴィクター・ラズロのアルバム『Club Desert』やシャーデーのアルバム
『Diamond Life』なんか聴いていると、どんな高級ホテルのバー・ラウンジで
飲むより、極上の音楽をつまみに最高級のシャンパンを味わえる、
といったリラックス・タイムに酔いしれることができます♪
Enzo Enzoのようなシャンソン曲も弾むような倍音が心地よく、
グレース・ジョーンズの「La Vie En Rose」などは、小春日和の
ブランチ・タイムに聴くと、ルンルン気分間違いなし!って感じです。
ジャズ全般もそうですが、とにかくCD100seで聴くと、何を聴いても
まるでライヴを聴いているような生々しさを体感できます☆
また、MUSEの「Knights Of Cydonia」のような、
大抵のオーディオ・システムで再生すると“こもって”聴こえるサウンドでも、
非常にクリアに、しかもリズム(ドラム)の輪郭もハッキリと聴かせてくれます。
キース・ジャレットやジョージ・ウィンストン、ビル・エバンスのピアノを
再生すると、鍵盤のタッチや返りの感覚、鍵盤と鍵盤を押さえる間の音や
静寂性など、類い希な再生能力がIN100seにはあると感じ取れました。
Enyaの「Orinoco Flow」を聴くとかつて経験したことのないくらいの
多重録音の妙を体感できます☆
ケリー・チャンが唄う「Lover's Concerto」など、口もとのリップの
感覚までもが生々しく感じ取れるくらいのドキッとするくらいのリアリティ!
いやぁ~、ホント、マジで、恐るべし!!ATOLL IN100seでありMAX☆
クラシックに関しても、やはり、CD100seとCD50seとの違いは明確で、
例えば、マランツのSACDプレーヤー、SA-11S2とSA-13S2の
再生音傾向の違いのように、DACの違いからくると思われる
クラシックの再生能力の違いに少し似てるかな?!とも思いました。
つまり、クラシック向き?!を思わせるSA-11S2の音場はどこまでも広く、
対して、SA-13S2は広くはない代わりに音の輪郭がカチッとしていて
ロックやジャズに向いてる?!といったようにです。
ヒラリー・ハーンが奏でるヴァイオリンの響きは、メイン・システムより
IN100se+CD100se+DYNAUDIO DM2/10の組み合わせの方が、
良いんじゃない?!と思えるくらいの完成度です♪
まぁ、このようにあれやこれやと音源を引っ張り出してきてはIN00seと
IN50seを比較試聴したわけですが、実はIN100seが
オーバーホールから帰ってくるまでの間、さらにその再生能力を
高めるための準備をしていたdj Hideky kun だったのであります♪
ということで、次回は、その音質向上の秘策をレポートしたいと思います☆
ゲシ♪ゲシ♪
次回につづく。