さてさて、今回は再びdj Hideky kunのリファレンス・ディスク、
ビル・エヴァンス・トリオの名盤『ワルツ・フォー・デビイ』について
お話ししたいと思います。
ご存じの方もいらっっしゃると思いますが、
名盤が故にCD、アナログともに数多くの再発盤が世に出ています。
当然、リマスター盤もあれば、近々、SHM仕様のSACDもリリースされるようです。
で、今日は、先日もデレク&ザ・ドミノスのお話でも触れましたが、
最新リマスター=最良の音質、というわけでは無いというお話です。
現在、この『ワルツ・フォー・デビイ』にはレーベル・リリースとしては、
大きく分けて2種類あるようです。
1枚は、Analogue Productionsで、
もう1枚が、Original Jazz Classics(Fantasy)です。
一般的には、Analogue Productions盤の方が音が良いと
言われているようですが、dj Hideky kunは、そうは思いません。
まず、この『ワルツ・フォー・デビイ』の最大の聴き所は、そのライヴ感に
あると思っているからです。
dj Hideky kunは、Analogue ProductionsのHybrid CDと
アナログ盤を持っているのですが、まず、マスタリング時に
バックの観客のざわめきや食器の音が極端に抑えられていて
あまり好きではありません。
それに引き替え、Original Jazz Classics(Fantasy)のアナログは、
もろ、良い意味でのそれら雑音が残っていて、あたかもライヴ空間に
自分がタイムスリップしたかのような錯覚に陥るほど素晴らしい物です。
演奏の音質的にはどちらも甲乙付けがたいですが、
やはり、これもOriginal Jazz Classics(Fantasy)の方が個人的には好きです♪
他にもビクターから1984年国内リリースされたアナログの中古盤を
もっているのですが、これも素晴らしいライヴ演奏を堪能できます。
ただ、実際は聴いたことがないのですが、2009年~2010年頃に
リリースされたOriginal Jazz Classics(Fantasy)のリマスター盤は
あまり宜しくないようですね。
やはり、リマスター盤と言ってももとは、年追う毎に劣化が進む
オリジナル・マスター・テープなどをもとにリマスターしているわけですから
必ずしも良い結果になるとは限りません。
それにそのリマスターを担当したミキサーのセンスにも多分に左右されますから。
いずれにせよ、新しい物が最良の音とは必ずしも言えないのではないか、
ということです。
いやはや、オーディオ選びもそうですが、ソフト選びも多岐にわたって
難しい物ですね。
でも、それゆえ、自分に合った最良のモノと出逢えた時の喜びが
忘れられないのも事実です♪
それにしても名盤はいつ聴いても、何度聴いてもいいものですねぇ~♪